社会福祉法人 北筑前福祉会

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北筑前福祉会

8月8日に開催された事例発表大会において、皆様から頂いたご意見や、ご質問に対する回答を

紹介させていただきたいと思います。まずは、各事業所への質問・回答です。

【自由ヶ丘デイサービスセンター】

質問①:どんな音楽を歌っているのか、もっと知りたいと思いました。

回答①:主に唱歌(その季節や月の行事に合うもの)です。童謡や歌謡曲(懐メロ)でも季節に合う歌で行っています。

質問②:歌が嫌いなご利用者はどうしているのか?

回答②:「歌わなくても、運動だと思って参加しませんか?」と声掛けを行っています。その声掛けで参加されています。

質問③:1時間という活動時間にどういった状況のご利用者が対応できるのでしょうか?もう少し詳細に知りたかったです。

回答③:基本は全員参加です。認知症の方や難聴の方で理解困難な様子の時は職員がそばで対応します。皆さんに楽しんでいただくため、個々に対応することが大切だと思います。

質問④:提供に対して拒否がある方への苦労点があれば。

回答④:皆さん拒否はありません。今のところ、ご利用者の受け入れが良く、苦労している点はありません。

質問⑤:皆さんが参加しているのですか?嫌いだったり、気分が乗らない方はいないのですか?

回答⑤:大きな声が苦手な方は参加されませんが、別室等で口ずさんだりされています。

質問⑥:アカペラで歌うのですか?楽器ができるご利用者はギターやピアノなど使用するのですか?

回答⑥:ご利用者がピアノ・ギターを弾くことはありません。できるのならば弾いてもらっても良いと思います。音程が楽譜通りではないので難しいかもしれません。職員でそれに対応できる人がいれば良いのですが・・・。挨拶の歌と発声練習では鍵盤ハーモニカを使用しています(職員が弾いています)。※カラオケで音程や速度を変えて行ってみましたがご利用者の様子を見ながら遅くしたり、キーを変えたりできないので、生伴奏ができればそれが良いと思います。

質問⑦:音楽を取り入れた取り組みは素晴らしいと思いますが、他にご利用者に人気のあるレクは?

回答⑦:どのレクで楽しんでいただけていますが、繰り返し行っているレクはテーブルホッケーやスカットボール、風船バレー等です。レクの時は全職員で盛り上げて楽しめるようにしています。

質問⑧:楽しそうで実施出来たらよいと思いました。音楽療法の研修はどのように受けられたのでしょうか?

回答⑧:1回が3日間の研修が3回あり、それが初級研修でした。実際の指導法、脳と口と指の関係について等の講座や実習、施設見学等がありました。

質問⑨:取り組み、参考になりました。音楽レクに参加されない方等はいらっしゃるのでしょうか?

回答⑨:大きな音や声に対する障害のある方がいらっしゃいますので、その方は離れたところや別宅で過ごされています。

 

【小規模多機能施設あかり】

質問①:利用する側には色々と対応してもらえて安心ですが、料金は他施設と比較してやはり高いのですか?泊まりは長期になると何日まで可能なのでしょうか?

回答①:小規模多機能施設の料金は回数が多くても少なくても定額料金になります。ご利用者のニーズによるので、他施設との比較は難しいです。泊まりに関しては日数制限の決まりはありませんが、小規模多機能施設は在宅支援ですので「通い」「訪問」「泊まり」を利用しながら住み慣れた家・地域で生活できるよう支援しています。

質問②:臨機応変に対応されてすごいと思いました。料金はどのようになっているのでしょうか。

回答②:泊まり・食事代は介護保険外です。その他は定額(1割・2割負担)です。

質問③:臨機応変な対応をかなりされたと思います。全てサービスですか?スタッフが充実されているんだなと思いました。

回答③:ご利用者3名に対して職員1名+訪問人員1名の配置なので、他事業所より多いとは思いますが、シフトの調整は苦労しています。

質問④:Aさんのサポートには何名の職員で対応されたのでしょうか?

回答④:職員全員で対応しています。

 

【宗寿園デイサービスセンター暖々】

質問①:定員が50人ということで集団活動を全員で行うことは難しいとは思いますが、何かしている活動はありますか?ご利用者のADL(日常生活動作)に合わせて同じ作品を作る場合でも変える方法は良いなと思います。

回答①:最近では、うちわ作りやコースター作り、杖立て作り等を実施しました。

質問②:多人数の中での準備はとても大変だと思います。1日に何%のご利用者の方が実施できているのでしょうか?

回答②:何%と表すのは難しいですが、1日のご利用者の内2/3以上の方は脳トレや色塗り、創作等、何らかの活動に参加されています。

 質問③:ファイルは同じものや簡単なものばかり選んでしまわないでしょうか?効果的でないと感じた場合、プランの改善はすぐに行うのでしょうか?

回答③:ご利用者によっては自ら同じものを選ばれることもありますが、その選択は自身でされている事であれば、尊重すべきことだと思います。また、ファイルの種類を増やすとともに、その内容が好まれない方には、すぐに別の取り組みを試しています。

質問④:PDCAを行う時間は、どのように・どのくらいの時間を確保されているのでしょうか?

回答④:PDCAの為の時間というのは取っておらず、申し送り時や会議、ミーティング等を利用しながら話し合って改善に取り組んでいます。


質問⑤:1日の日程の概要を知りたい。

回答⑤:1日の流れが載っているパンフレットをホームページにアップする予定ですので、そちらをご参照ください。

 

【グループホーム座々】

質問①:職員1人1人がどのように変化したか、具体的な内容がもっと知りたかった。

回答①:職員の取り組みに対する姿勢は前向きになってきたように思います。新しいことにチャレンジしていこうという意識をもっていきたいと思います。

質問②:今回の取り組みで入居者にどんな良い影響があったのかが少しでもわかったら良いと思いました。

回答②:ご利用者に対しての目標を毎日確認することで、丁寧に対応したり、笑顔での対応が当たり前のように出来るようになり、ご利用者の笑顔も多くなってきたように感じます。

質問③:運営方針に基づき見直しが出来たことは良かったと思います。具体的な内容をもっと聞きたかったです。

回答③:今後、具体的な内容も法人内外に向けて発信できるように準備していきたいと思います。

質問④:日常の業務に追われ、新しい行事や処遇を考えることが難しい現状は、どの種別の施設でもあると思います。また、会議の時間を増やし、話し合いの機会を増やすことは個々人の負担につながる事もありますがどう思われていますか?

回答④:話し合いの時間や回数については、職員で話し合い決定しました。負担になっている部分もあると思いますので、職員間で話し合いながら見直しをしていきたいと思います。

質問⑤:会議で話したいことがいっぱいありますが、どのくらいの時間をかけていますか?もしくは時間をかけない工夫があれば。

回答⑤:各会議1時間で設定しています。どこの事業所も話し合いたい議題がたくさんあると思いますが、焦らずに1つずつ解決していけるように心がけています。

質問⑥:課題設定を見直したことで、ご利用者がどう変わったか知りたい。

回答⑥:取り組みを始めて職員の意識が少しずつ変わり、ご利用者への対応も丁寧になってきたように思います。ご利用者の笑顔がもっと増えるように今後も取り組んでいきたいと思います。

質問⑦:前向きなケアに消極的だったと気づき、アクションに移すきっかけになったことって何だったのでしょうか?

回答⑦:リーダーを中心に管理者と話をしながら、職員同士の話し合いの機会を持ったことが、きっかけになったように思います。

質問⑧:職員会議の頻度、時間はどの程度設けていますか?

回答⑧:職員会議は月1回、各フロア会議をそれぞれ月1回、カンファレンスを月1回開催しています。それぞれ1時間を目安に会議を行っています。

質問⑨:運営方針を変えてから離職率はどうなった?

回答⑨:運営方針は変わっていませんが、取り組みを始めてから職員の前向きな気持ちは出てきたように感じます。離職率については変化は見られていません。これからも楽しく働ける職場づくりをしていきたいと思います。

 

【特別養護老人ホーム津屋崎園】

質問①:介護ロボット(Hug)使用時に必要なスペースは、どのくらいですか?

回答①:ポータブルトイレを使用できるスペースがあれば可能だと思います(介護ロボットが入るスペースがあれば可能です)。 

質問②:実際の介護ロボットの活用について、とてもよく分かりました。54名のご利用者の内、現在何名が利用されているのでしょうか?

回答②:実際に対象としているご利用者は3名です。今後も対象者を随時検討し、必要に応じて増やす予定です。

質問③:使用時にヒヤリハットなどはなかったか?

回答③:突然手を離す、というヒヤリはありました。皮下出血等の身体的なものがヒヤリとして挙がった場合、そのご利用者に対して使用は中止しています。

質問④:現在も進行している高齢社会では今まで以上に介護職の負担は増えてくると思うので、介護ロボットの利用のメリットは大きいと思います。また、ご利用者の精神的な負担が無くなることは良い事だと思います。アンケートの"職員の精神的な負担"とは、具体的にどんなものですか?

回答④:職員の精神的な負担というのは、"また立位介助でご利用者を抱えないといけない""ぎっくり腰になるかも・・・"等の、職員が抱える不安を意味しています。

質問⑤:介護ロボット導入によるご利用者の精神面の変化等、注視しているところをもう少し聞きたかった。

回答⑤:ご利用者全員としっかり話ができると良いのですが、Aさん以外の方は話の理解が難しく、上手く聞き取りが出来ていません。

質問⑥:介護ロボットの活用方法が良く分かりました。Hugはどのくらいの頻度で使用しているのですか?

回答⑥:毎食後と夜間のトイレ誘導時、入浴介助時に使用しています。

質問⑦:移乗介助にかかる時間は短縮できたのか?介護ロボットの居室移動に時間を取られていないのか?腰痛以外の結果を教えてください。

回答⑦:介護ロボット活用の目的は、介護職員の腰痛予防です。"業務時間の短縮"を目的としたものではないので、介護ロボット導入時には、その点を履き違えないよう気を付ける必要があります。

質問⑧:動画で見せてほしかったです。kgf(単位)って何ですか?(スタンドアローン)ちょっと分かりづらいです(どのくらい楽になるのか等)。

回答⑧:kgf(キログラムフォース)といううのは、物質にかかる"力"の単位です。25kgfの補助力があるということは、例えば30kgの物を持ち上げる際に、30-25=5kgの感覚で持ち上げることができる、ということです。

質問⑨:対象になるご利用者に対し、事前に身体的・精神的に使用が可能であるか等準備はどのようにされていますか?職員が器具を使用することに対しての抵抗等はなかったのですか?

回答⑨:ご利用者のADLと認知度を基に、ユニット会議や排泄委員会で話し合い、ご家族にも相談し同意を得ながら対象のご利用者を決めました。実際にHugを使用してもらい、その都度結果を検証しながら、拒否や身体的な面から利用を中止した方もいます。

質問⑩:Hugはスタッフには介護軽減には、メリットがあると思いますがご利用者の反応はどうですか?

回答⑩:身体的・精神的負担共に「楽になった」と言われるご利用者もいらっしゃいます。逆に痛みがあったり、Hugに対して強く拒否を示される方には使用しておりません。

質問⑪:介護職にとって腰痛は職業病のように言われているので介護ロボットがもっと活用できれば良いと思うが、設備投資にはどの程度かかるのでしょうか?また、使い方が難しかったりするのでしょうか?

回答⑪:金額に関しては、メーカー様等に確認していただきたいと思います。使い方に関しては、慣れれば簡単に使用できます。Hug使用時は必ず2人で対応しているので、使用に不慣れな職員には、慣れた職員と一緒に対応してもらうことで安全の確保と、教育も行っています。

質問⑫:介護ロボットの操作に対する研修やメンテナンスは?

回答⑫:研修は介護ロボット導入時に、業者の方から実施していただきました。その後は業者の方から説明を受けた職員が他職員に使用方法の説明をしていく形で周知しております。また、定期的に業者の方を招いての研修を行っています。メンテナンスに関しては、取り扱い方法を周知した上で、何かあった場合は業者の方に連絡を取り対応していただいております。

質問⑬:Hugを利用できるご利用者は、どの程度いらっしゃいますか?

回答⑬:現在、常時利用している方は3名です。その他、体調不良により立位が不安定な方等に利用してもらうこともあります。

質問⑭:Hugとスタンドアローンの1日の稼働回数。

回答⑭:Hugは1日20回以上稼働しております。スタンドアローンについては、活用方法等を検討中ですので、稼働状況にバラツキがあります。

質問⑮:介護職員の導入の難しさと工夫を知りたいです。

回答⑮:導入当初不安はありましたが、"抱える"という負担が無くなるという実感やご利用者に戸惑いがないことを感じるうちに、自然と"無くては困る"ものになりました。安全を確保した上で使用していく事が一番です。

質問⑯:試してみたいと思いました。個々のスタッフの、介護技術レベルの低下はないのかが心配です。

回答⑯:同じ身体レベルの方でも、介護ロボットを使用できない方に対しては今まで同様職員が直接介護を実施しており、全てを介護ロボットに任せているわけではないので、介護現場において技術レベルの低下はないと思います。むしろ対象のご利用者を検討したり、介護ロボットがもたらす効果を日々検証することで、施設全体のレベルアップに繋がるのでは、と思っています。

質問⑰:導入検討の背景もお聞きしたい。

回答⑰:国の施策として介護ロボットが注目されていたこともありますし、施設内で職員の腰痛対策について悩んでいたことが導入のきっかけです。

質問⑱:アンケート結果の、"軽くなった=87%"、"軽くなっていない=13%"の理由は?

回答⑱:実施したアンケートは無記名であり、"軽くなっていない"という回答をした職員に直接理由を確認することができませんが、介護ロボットの利点よりも、"自分で抱えた方が早い"という気持ちが強かったことが理由ではないかと思います。今後アンケート調査を実施する際には、理由を記載する項目を設けたいと思います。

質問⑲:ロボット導入時のご利用者の様子が笑えます。細かいケアはどうでしょうね?

回答⑲:私たちも、このご利用者のありのままの言葉を聞いたときにクスッと笑い合って、ほっこりと暖かい気持ちになりました。介護ロボットを導入しても導入前と同じく、法人理念を念頭に置いたケアを実施し、ご利用者の皆様と楽しく日々過ごしております。

質問⑳:スタンドアローンの今後の使用展開と評価をしていただきたいです。

回答⑳:業者と連携し、皆様に報告できるよう活用方法等を検討いたします。また、ホームページ等で報告させてもらえれば、と思います。

 

たくさんのご質問、ありがとうございました。